発達障害のある人は非常に疲れやすいといわれています。
私の息子も発達障害(自閉症スペクトラム症)の診断を受けていることもあり、非常に疲れやすい子です!
私の周りのアスペルガーの人も肩がこりやすい等の疲れやすさ等で悩んでいます。
今回の記事では、
この記事を読むとこのようなことが分かります
- 発達障害の人はなぜ疲れやすいのか、3つの原因を紹介
- 疲れやすさを軽減する対策
をお伝えします!
発達障害の人の感覚が疑似体験できる動画も載せています。
こちらのページはこのような方におすすめです⬇
このような方におすすめ
- 発達障害の疲れやすい原因とその対策を知りたい
- 発達障害の方に多い感覚過敏について詳しく知りたい
- 発達障害の方が普段どの様な感覚で生活しているのかが知りたい
発達障害のある人が疲れやすい原因
まず最初に「発達障害のある人はなぜこんなにも疲れやすいのか?」その原因をお伝えします!
発達障害のある人の日常は「外国での暮らし」によく例えられます。
言葉が通じず、うまくコミュニケーションがとれない、それに文化も考え方も大きく自分と違う・・・。
そんな外国での暮らしを想像してみるだけで、「それは疲れやすいよなぁー。」と納得です。
続いて、発達障害のある方が疲れやすい原因を3つのポイントに分けてお伝えします!
【発達障害だと疲れやすい原因1】発達障害の人には感覚の過敏さがある為
自閉症などの発達障害の方には感覚過敏がある場合が多いといわれています。
感覚の過敏さがあると刺激を受けやすく、結果として疲れやすくなってしまいます。
続いて、それぞれの感覚過敏について詳しくみていきます⬇
聴覚過敏
発達障害の感覚過敏で一番多く症状が出やすいのが聴覚過敏です。犬や赤ちゃんの泣き声、ピストルの音、掃除機やハンドドライヤーの音など。
うちの高機能自閉症の息子も聴覚過敏があり、よく耳鬱ぎをしています!
息子の場合は0歳~1歳代に特に感覚過敏がひどく出ており、成長とともに過敏さが薄れてきています。
自閉症の特性を書いた記事もあります
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味覚過敏
味覚のかたよりにより、偏食を引き起こしてしまう。触感や味も過敏に感じとる。
うちの息子が赤ちゃんの時は味に過敏過ぎることが原因で、母乳もミルクも受け付けない時期がありました!哺乳瓶の乳首を10種類くらい買って試しましたが全てダメでした。
触覚過敏
触覚のかたよりの例をあげると、触れられるのが苦手、口元が汚れるのを極端に嫌う、痛みを感じやすい、または逆に痛みを感じすぎてしまう。暑さ、寒さを感じにくいなど。
発達障害の息子は今あげたことは全て当てはまっています!(これだけパーフェクトに当てはまると疲れやすいのも納得。)
うちの息子は、体温調節が苦手な特性も持っており、出生時は低体温で産まれてなかなか体温が上がりませんでした。夏も暑さを感じにくいのか汗を全くかかない不思議な子でした。
また、赤ちゃんや幼児が食事をする時は口元に米粒やアイスクリームを付けたりするとがよくあると思うのですが、息子は口元の過敏さがあるため全く口元を汚しません。(かわいい口元にクリームを付けた写真を撮りたかったー。)
嗅覚過敏
嗅覚過敏については、特別に鼻がよいこと。
発達障害の息子と一緒にいると、本当に鼻がきくなー。と思うことがよくあります。
視覚過敏
視覚過敏については、視覚優位で見えすぎてしまう。太陽の光をまぶしく感じすぎてしまうなど。
発達障害の息子も太陽の光をすごくまぶしがります。
五感にこれだけの過敏さがあると、日常生活を送るだけでもきっと疲れてしまいますよね!
発達障害の方が疲れやすい原因である感覚過敏の疑似体験動画
発達障害の方の感覚過敏を疑似体験できるおすすめの動画を2つ載せてみました!
【発達障害だと疲れやすい原因2】日常生活に困難なことやストレスになることが多くある為
発達障害の人はコミュニケーションの苦手さから人間関係で疲れてしまうこともあります。
また自閉症の場合は、想像力の欠如の特性から以下のようなことにもストレスを感じ、疲れてしまいます⬇
想像力の欠如による影響
【急な予想変更が苦手】予告なしに予定を変更すると強いストレスを感じてしまう。
【予測できないことが苦手】次の行動が分からない時など先の見通しが立たない時にも不安になる。
このように想像力の欠如により、「次は何をするのだろうか」と予想する力が弱く、自分で見通しを立てることが苦手です。
うちの自閉症の息子は想像することが非常に苦手で、色々な場所に連れ回した日には、非常に強いストレスを感じどっと疲れてしまいます。
それから、発達障害の息子の場合は、特に失敗することやダメなどと否定されることが苦手で、恐怖心がとても強いように感じます。
怖いことがあった日や失敗した日には、強いストレスを感じたからかどっと疲れて寝てしまいます。(しかし眠りは浅く、怖かったことを思い出して夜驚症を起こすことも多いです。)
夜驚症についてはこちらの記事で紹介しています
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【発達障害だと疲れやすい原因3】体幹が弱く、肩こりしやすい
発達障害の方の中には体幹が弱いことが疲れやすい原因になっている場合もあります。体幹が弱いことが姿勢を保つことに悪影響となり肩こりを引き起こしてしまうといわれています。
うちの息子も体幹が弱く、転びやすい、姿勢を保つのが苦手などの特性を持っています。その為、長時間勉強で椅子に座っていると疲れてしまうことも度々あります。
発達障害の人が疲れやすいことへの対策
続いて、先ほどお伝えした「発達障害の人が疲れやすい原因への対策」をお伝えしていきます!
【対策1】原因1の発達障害の感覚過敏への対処法
発達障害の感覚過敏への対策としては環境を整えることが何よりも大切です!
例をあげると、
環境を整える方法
- 聴覚過敏の場合はノイズキャンセリングのイヤホンを使用する。
- 視覚過敏で光をまぶしく感じる場合は、カーテンの種類を変える、しっかりと閉める。
などです。
また、発達障害のある子供が学校に通っている場合は以下のような工夫をすることも大切です。
学校での感覚過敏への対策
- 外からの刺激の多い窓際の席は避ける。
- 視覚的な刺激になってしまうポスターなどは剥がしてもらう。
【対策2】原因2の発達障害の日常にストレスが多いことへの対処法
発達障害の方がコミュニケーションの苦手さから人間関係で疲れてしまうことへの対策はこちらです⬇
疲れやすいことへの対応策
- 本人がリラックスできる空間を家庭に作る。
- 発達障害の子供の場合は家庭にも視覚的な手がかりを設置し環境を整える。
また、「予測できないことが苦手」な特性に対しては、次に起こる行動を意識的に伝える様にしています。
特に本人が苦手な行動や嫌なこと(予防接種に行くなど)に関しては早めに本人に告知するように意識しています。
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また、急な予定変更が起きてしまった場合には、視覚的なツールやメモを使用して予定の変更を伝える方がスムーズです。
苦手とする急な予定変更が起きた時のために、1週間の予定表を持ち歩いています⬇
うちの息子はこのスケジュール表のおかげで、急な予定変更もだいぶ受け入れることができるようになり、本人も親も急な予定変更でどっと疲れてしまうことが減りました!
【対策3】原因3の発達障害だと体幹が弱く、肩こりしやすいことへの対処法
うちの息子も体幹が弱く、堅く緊張気味のところと柔らかいところが身体に混在しています。
うちでは、自閉症の息子が疲れを回復してリラックスできるように、マッサージをよく行っています。
うちの息子へは以下の動画のマッサージを2歳頃から行っています⬇
先生の解説付きで、息子もお気に入りのマッサージです!疲れやすい発達障害の子にはぴったりですね!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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