自閉症の症状改善

失敗を極端に恐れる発達障害の息子!【白黒思考の子と上手く関わるポイントは?】

私はもうすぐ5歳になる自閉症の息子を育てていますが、うちの息子のハチは異常な程、失敗することを嫌がります!

失敗することを嫌がるだけではなく、初めて何かにチャレンジする時に最初からうまくできない時などにも、毎回泣き出してしまいます。

最初からうまくできないのは当たり前で、練習したり、教えてもらうことにより、できるようになることもあることを息子は分かっておらず、

できない=(イコール)失敗

と決めつけてしまっているようです。

ここ最近であった、失敗を極端に嫌がる例を挙げると・・・

失敗を嫌がる例

  • スマホの文字入力で濁点(゛)の入力方法をハチに聞かれたため「ここのボタンを押すとよいんだよ。」と私が伝えただけで、息子は「できないんだよ!」と入力にチャレンジする前から泣き出してしまう。
  • ボールのキャッチボールをしていて、うまくボールがキャッチできないだけで泣き出す。

など、失敗したと言う思い込みから、一日に何度も泣き出してしまいます。(療育園に通園している時以外は1人で息子を育てている為、親としてはこれが結構しんどかったりします・・・。)

今回の記事では、「発達障害の子に多い、失敗を極端に嫌がってしまう特性」について書いていきます!

失敗を極端に恐れてしまう特性はすぐに治るものではないですが、効果的な関わり方など、療育園からもらったアドバイスも紹介していこうと思います!

この記事を読むとこのようなことが分かります

  • 発達障害と失敗を極端に嫌がることの関係性
  • 発達障害の息子に実際に行い、効果の高かった失敗を嫌がることへの対策

「発達障害の失敗を極端に怖がる特性」に悩んでいる方のお力に、少しでもなれたら幸いです!

極端に失敗を恐れるのは発達障害の特性の一つ

まず始めに、「なぜ発達障害の子に極端に失敗を恐れる子が多いのか?」ということについて解説します。

失敗を極端なほど恐れてしまう特性は白黒思考と呼ばれ、この白黒思考は発達障害の子に多くにられる特性です。

失敗

白黒思考とは?

物事を白と黒で判断し、グレーゾーンを認められない特性。

息子の場合、個性や性格の度を超えて失敗を恐れていた為、「何でこの子はこんなにも失敗を恐れるのだろう?」と母親の私は悩んでいましたが、発達障害の子に多い特性ということなら納得です!

息子の場合、この白黒思考の影響により失敗を極端に恐れて、生活の中でも幅広く悪影響が出てしまっています。

例えば、

  • 「ダメだよ。」と注意されただけで泣く。(かなり優しく言っても泣きます。)
  • 「×のマーク」や「ブブーという否定系の音」をとても嫌う。(そのせいで、くら寿司のビッくらポンを怖がりくら寿司にも行けません。笑 Eテレのしりとり列車のコーナーも間違えたり「ブブーの音」をとても怖がります。)
  • ちょっとアドバイスをしただけで泣く。

とこんな感じです!

同じ療育園に通う自閉症の子のお母さんは「子供が負けるのが苦手で、1番でないと泣き出してしまい困っている。」と悩んでいました。

わりと私の周りの自閉症の子には、ハチとは違い「負けることを極端に嫌う」タイプの子が多い気がします。

同じ「白黒思考」の子でも・・・

  • 1番になりたがる、負けるのが苦手
  • 否定されることが苦手
  • 失敗を極端に恐れる

など、症状の出方は子供によって様々です!

発達障害の子の中でも息子の失敗への恐怖心は別格に酷い

現在、息子は療育園に通っているため、失敗が苦手な息子の特性に先生が合わせてくれている為、白黒思考でも今は園の生活を問題なく送れています。ですが、いずれ上がる小学校では問題だらけなのではと心配しています!

療育園の先生に「息子の極端に失敗を恐れる特性によって、園での生活中に困ることはないか?」と聞いてみたところ、

発表会の劇の練習をみんなでした時に、始めからできないことを失敗と思い込んでいる息子は、ダンスの練習が始まった途端「できないんだよ!」と怒りだしてしまったそうです。

なので、息子だけは個別でダンスの練習をしてもらい、ある程度踊れるようになってから他の子と一緒に踊る練習をしたとのことでした。(息子は同じ自閉症の子の中でも、特に「失敗を極端に恐れる特性」が強く出ていると知り、少しショックでした!)

小学校ではこのような特別対応はなかなか難しくなってくると思います。授業中も間違えたり、失敗することも多々出てくるはずです。

 

現在息子は年中で、来年度から小学校の進路相談もスタートします。母親の私は息子を支援学級に入れるか普通学級に入れるかでとても悩んでいます。

支援学級と普通学級の支援をまとめた記事もあります

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この「極端に失敗を恐れる特性」が落ち着くかどうかも、支援級か普通級を決める判断基準にもなるのかなぁと親としては思っています。

ハチママ
本人が幸せだったら普通級でも支援級でもどっちでもよくて、できるだけ本人に合った進路を選びたいとは思っていますが・・・悩みます~。

極端に失敗を恐がる特性の治し方やアドバイスを紹介

療育園の先生から教わったアドバイス

この「極端に失敗を恐れる特性」により、生活の中でも困ることが多々あるため、療育園の先生に相談をしてみました。

やはり、この「極端に失敗を恐れる特性」とは数年単位で向き合っていく必要があるとのことでした!

ハチママ
数年単位かぁ・・・やはり、簡単に治るものではないのですね・・・。

続いて、療育園の先生から教わった失敗したときのシーン別の対応方法を紹介していきます。

◇失敗しそうなことにチャレンジする時は?

→チャレンジ前に、失敗しても大丈夫ということを伝えてから始める。(例えば、迷路を鉛筆でなぞる課題で、「迷路の道順を間違えて書いてしまった時は消しゴムで消せばいい。」と事前に伝えてから始める。)

 

◇失敗や間違えを極端に恐れる時の対策は?

→正解の幅を広げる練習をする。(例えば、アンパンマンの色々な絵を用意して(本物のパンでできたアンパンマンの写真や下手な絵のアンパンマンなど。)どれもアンパンマンなんだよ。と正解の幅を広げる練習を行う。)

 

◇負けることを極端に嫌がることへの対策は?

→ババ抜きやUNO、しりとりで親が負けてみて、気にしないことを繰り返し伝える。

 

と、このようなアドバイスをもらいました!

息子に効果的だった失敗への対策

うちの息子はあまりにも頻繁に失敗すると泣いてしまうため、母親の私なりに考えて色んな対策を実施しました・・・。

その中でとても効果のあった取り組みがあった為、ご紹介します!

息子が間違えていつもの様に泣いてしまった時に、息子がクールダウンして落ち着いたタイミングで、以下の用紙を使って「間違えたときや失敗をした時にはどのように振る舞えばよいのか」を説明しました。(息子が泣いている時に急いで作成した為、字や絵が乱雑ですみません!)⬇

失敗したときの説明用紙

発達障害(自閉症)の子の場合、先のことを想像するのが苦手な特性をもっている為、自分がとった行動によってどんなことが起こるのかが予測できない場合が多いです。その為、この用紙を使ってどの行動をとることによって、どの様なことが起こるのかを示してみました。

また、自閉症の子の場合、視覚優位で口頭での指示が通りにくいため、イラストと文字を使って説明しました。

自閉症の息子にはこの用紙の効果は抜群で、この用紙を使って説明をしてからは先の見通しがもてたようで、間違えても泣かずに修正することができるようになりました!!

息子ハチ
間違えたところは消して治せばいいね♪
ママ感動!!
ハチママ

ですが、まだ現状としては修正や失敗が複数回続くと、この用紙を使っても泣き出してしまうこともあります。

息子自身が「失敗することや間違えることは悪いことではない」ということを理解しないと、やはり根本的な解決にはならないですね・・・。

療育園の先生に相談した際も、負けることを嫌がる特性そのものを治すことは、生まれ持った特性のため難しく、失敗を許せるようになるには数年単位で向き合う必要があると言われました!先はまだまだ長そうです!!

色々な対策を実施して、少しずつでも失敗を受け入れられるようになってくれたらと思っています♪

最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

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